DHAとは?
Q1 DHAとは?
DHAは、多価不飽和脂肪酸の一つです。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は主に魚油から精製されますが、魚油には同時にEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれ、ペアのような存在の成分です。科学的にも、わずかに大きさの異なる物質なのです。
DHAは、もともと人間の脳細胞の脂肪の中に豊富に含まれています。
脳の中の、特に「海馬(記憶・学習の機能をつかさどる部位)」と呼ばれる部分に多く存在します。
また、目・心臓・子宮や精子などに存在し重要な働きをしています。
私たちの健康のために大切な役割を果たす不飽和脂肪酸ですが、加齢とともに不足しがちになってしまいます。
Q2 どんな魚にDHAは含まれているの?
よく知られているのは、マグロ・カツオ・ブリなど「背の蒼い魚」ではないでしょうか?
含有量の多さでいえば、ダントツNo.1は、やっぱりマグロです。マグロの目の周囲の脂肪部分の約30%はDHAです。
脂のたっぷりのった魚ほどDHAやEPAの含有量も多く、まさに「旬」の時期がオススメです。
豆知識
魚の旬って? | 旬 |
---|---|
マグロ(本マグロ)、ブリ(天然) | 冬 |
サバ | 秋~冬 |
サンマ | 秋 |
アジ | 夏 |
イワシ | 夏~秋 |
カツオ | 初夏・秋 |
他に、魚の卵にもDHAやEPAが豊富に含まれています。
サケ(イクラ)、ニシン(カズノコ)、スケトウダラ(タラコ)、トビウオ(トビッコ)など。
Q3 魚嫌いはどうしたらいいの?
日本は、世界的に見ても海産物の摂取量が多い方ですが、最近の子供たちの食事は欧米化、野菜嫌い、魚嫌いの傾向があります。
魚のにおいが嫌だったり、骨を取るのが面倒くさかったり、料理するにも手間がかかるなど、大人も魚より肉を好む傾向にあります。
そんなときは、DHAを含む乳酸菌飲料・ヨーグルト・サプリメントなどで手軽に補給することができます。
豆知識
◆魚料理をするなら効率的にDHAをとりたい! そんなときは、生食(刺身等)や煮物でいただきましょう。唐揚げはDHAが揚げ油の中に流れ出てしまって勿体ないです。